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運動ありのダイエットと食事制限だけのダイエットの違い |
ダイエットを成功させるためには、摂取エネルギー抑え、消費エネルギーを増やすことが重要です。
そのため、食事の制限と適度な運動がダイエットにつながります。
運動があまり好きでない方の場合は、食事制限のみでダイエットをしようとすることが多いかもしれません。
もちろん、食事制限のみで体重や体脂肪率を減らすことは可能ですが、運動ありのダイエットと食事制限のみのダイエットとを比較した実験として、以下のような論文があります。
論文タイトル Daily physical activity enhances reactivity to insulin in skeletal muscle arterioles of hyperphagic Otsuka Long-Evans Tokushima Fatty rats
雑誌 Journal of Applied Physiology 2010 109(4), 1203-1210
著者 C.R. Mikus, R.S. Rector, A.A. Arce-Esquivel, J.L. Libla, F.W. Booth, J.A. Ibdah, M.H. Laughlin and J.P. Thyfault
※この論文はオープンアクセスなので、無料で閲覧することができます。
この論文でおこなわれている研究では、太ったラットを以下の3つのグループに分け、食事制限と運動の影響を比較しています。
A:回転かごを使って自由に運動できるグループ
B:運動をさせず、グループAのラットたちと同じ体重になるように食事を制限したグループ
C:運動をさせず、食事制限もしないグループ
40週後の各グループのラットを比較したところ、AとBのグループに属するラットは、
Cグループのラットよりも体重が減少しており、体脂肪率も同程度に減少していました。
しかしながら、血糖曲線下面積(Glucose AUC)は、AグループのラットたちがBグループのラットたちよりも小さいという結果がでました。
血糖曲線下面積というのは、血糖値の時間経過を表したグラフで描かれる曲線と時間軸によって囲まれた部分の面積のことで、
血糖値のあがりにくさを表しています。
言いかえれば、血糖曲線下面積が小さいほど、インシュリンの働きがよくなっています。
血糖値が高くなると、体脂肪をため込みやすくなるため、Aグループのラットたちの方がBグループのラットたちよりも
太りにくい体質になったと言えます。
この論文ではラットを使っているため、
人間に対しても全く同じ結果がでるという保証はありませんが、
似たような結果が得られる可能性は高いと言えます。
したがって、太りにくい身体を手に入れるためには、
食事制限のみのダイエットよりも、運動を取り入れたダイエットの方が効果的です。
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