ビタミンというのは、体の機能を維持するための微量栄養素のことです。現在認められているビタミンは13種類あります。その中でビタミンB群は8種類あります。(ビタミンB1,B2,B3,B5,B6,B7,B9,B12)今回はビタミンB6について説明します。
ビタミンB6(水溶性ビタミン)
ピリドキシン (pyridoxine)、ピリドキサール (pyridoxal) 、ピリドキサミン (pyridoxiamine)のことをビタミンB6とよぶ。これらは、体内で同じ形(ピリドキサール-5-リン酸)に変換される。ビタミンB6は腸内細菌によって合成されるため、不足することはあまりないといわれているが、抗生物質の長期の服用により腸内細菌が死滅する場合や、栄養素の必要量が多くなる妊娠中などの場合は不足することもある。
生理作用
たんぱく質の代謝を助けるために必要なビタミン。また、脂質の代謝にもかかわるため、肉や魚などの脂質を含むたんぱく質食品を食べる場合は、ビタミンB6も多く摂る必要がある。ほかにも、正常な免疫機能の維持や、刺激により興奮した神経細胞を抑える働きのある神経伝達物質の合成などにもかかわる。
欠乏症
・貧血
・皮膚炎
・口内炎
・知覚神経障害
・消化不良
・ホルモンバランスの悪化
・アレルギー
・成長障害
過剰症
ビタミンB6を摂取しすぎると神経障害をおこすこともあるが、水溶性ビタミンなので尿などで体外に排出されやすいため、過剰症の心配はあまりない。ただし、1日の摂取量は60mg程度までにしたほうがいいといわれている。
推奨量(単位はmg)
0~1歳 0.2~0.3
1~5歳 0.5~0.6
6~9歳 0.7~0.9
10~14歳 1.2~1.3
成人男性 1.4~1.5
成人女性 1.2~1.3
妊婦 2.0~2.1
授乳婦 1.5~1.6
※推奨量というのは、ある性・年齢階級に属する人々の多くが1日の必要量を満たすと推定される1日の摂取量のこと。
多く含む食品
レバー・イワシ・カツオ・サバ・サンマ・マグロ・サツマイモ・バナナ
ビタミンB6はタンパク質の代謝に深くかかわっているため、肉や魚を多く食べる方の場合は、ビタミンB6も多めに摂取する必要があります。
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