ビタミンというのは、体の機能を維持するための微量栄養素のことです。現在認められているビタミンは13種類あります。その中でビタミンB群は8種類あります。(ビタミンB1,B2,B3,B5,B6,B7,B9,B12)今回はビタミンB7について説明します。
ビタミンB7(水溶性ビタミン)
ビオチン (biotin)のことをビタミンB7とよぶ。かつてはビタミンHとよばれていたこともある。オランダのケーグルによって発見された。ビタミンB7は腸内細菌によって合成されるため、不足することはあまりない
といわれている。
生理作用
肝臓で乳酸を糖に作り変える酵素(カルボキシラーゼ)の補酵素として働く。このため、筋肉痛を和らげる働きもある。また、爪や皮膚を健康に保つ働きもある。近年では、アトピー性皮膚炎に効果があると期待されている。
欠乏症
・皮膚炎
・結膜炎
・筋肉痛
・疲労感
・食欲不振
・血糖値上昇
・神経障害
・催奇形性(胎児に奇形を引きおこすこと)
※生卵を食べ過ぎると(1日に10個以上)ビタミンB7の吸収が阻害されるため、欠乏症がおこる場合がある。(卵白障害)
過剰症
過剰症は特にないといわれている。
目安量(単位はマイクログラム:1μg=40IU)
0~5ヵ月 4
6~11ヵ月 10
1~5歳 20~25
6~9歳 30~35
10~14歳 40~45
成人男性 45
成人女性 45
妊婦 47
授乳婦 49
※目安量というのは推奨量を求めるのに十分な科学的根拠が得られない場合に、ある性・年齢階級に属する人々が、良好な栄養状態を維持するために十分な量のこと。
多く含む食品
レバー・イワシ・ピーナッツ・卵・柿
妊娠中にビタミンB7が欠乏していた場合、高い確率で奇形が誘発されることが動物実験でわかっているそうです。妊娠中の方は特にビタミンB7が不足しないよう注意する必要があります。
FC2 Blog Ranking
人気Blog Ranking
- 関連記事
-
|