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ビタミンの話 ビタミンB9 |
ビタミンというのは、体の機能を維持するための微量栄養素のことです。現在認められているビタミンは13種類あります。その中でビタミンB群は8種類あります。(ビタミンB1,B2,B3,B5,B6,B7,B9,B12)今回はビタミンB9について説明します。
ビタミンB9(水溶性ビタミン)
葉酸、プテロイルグルタミン酸のことをビタミンB9とよぶ。ほうれん草の葉から発見されたことから葉酸と名づけられた。かつてはビタミンMともよばれていた。妊娠中に不足すると、脳神経の形成の異常、先天的奇形児などのリスクが高くなるため、妊婦には必要不可欠なビタミンである。
生理作用
DNAを構成するプリン核やピリジミン核を合成する時に補酵素として働く。また、赤血球の正常な生産など造血(血液の合成)にもかかわる。ほかにも、先天障害の発症リスクを低下させる働きもある。
欠乏症
・大赤血球性貧血(悪性貧血)
・胃腸障害
・抵抗力減退
・下痢
・口内炎
・神経管閉鎖障害(妊娠の4~5週ごろにおこる先天異常)
過剰症
ビタミンB9の過剰摂取により、ビタミンB12欠乏が診断しにくくなり神経障害や悪性貧血を悪化させるおそれがある。そのため、摂取量は1日あたり1000μgくらいまでにしたほうがいいといわれている。
推奨量(単位はマイクログラム:1μg=40IU)
0~5ヵ月 40
6~11ヵ月 60
1~5歳 90~110
6~9歳 140~160
10~14歳 200~240
成人男性 240
成人女性 240
妊婦 440
授乳婦 340
※推奨量というのは、ある性・年齢階級に属する人々の多くが1日の必要量を満たすと推定される1日の摂取量のこと。
多く含む食品
レバー・緑黄色野菜・果物
ビタミンB9は調理などによる損失率が多いビタミンなので、調理の時には注意が必要です。また、ビタミンB9は水溶性ビタミンですが、過剰症のおそれがあるためサプリメントなどで摂取する場合は過剰摂取にならないように気をつけてください。
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