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ビタミンの話 ビタミンB12 |
ビタミンというのは、体の機能を維持するための微量栄養素のことです。現在認められているビタミンは13種類あります。その中でビタミンB群は8種類あります。(ビタミンB1,B2,B3,B5,B6,B7,B9,B12)今回はビタミンB12について説明します。
ビタミンB12(水溶性ビタミン)
コバラミン(Cobalamin)のことをビタミンB12とよぶ。コバルト原子を含んでいるため、赤い色をしている。発見された時には赤いビタミンとよばれた。かつては植物性の食べ物にはほとんど含まれていないと考えられていたが、海藻類の一部やクロレラにも含まれていることがわかっている。他のビタミンと異なり、ビタミンB12は肝臓に蓄えられている。(使い切るのにだいたい3〜5年かかるくらいの量)
生理作用
ビタミンB9(葉酸)と協力して、赤血球のヘモグロビンの合成を助ける働きがある。このため、ビタミンB12は造血のビタミンともよばれる。また、DNAの核酸を合成する時にも補酵素として働く。ほかにも、神経機能を正常に保つ働きもしている。
欠乏症
・大赤血球性貧血(悪性貧血)
・神経障害
・月経異常
・口内炎
※ビタミンB12は肝臓に蓄えられているため、不足することはあまりない。ただし、菜食主義者や菜食主義者の母乳で育てられている乳児の場合は不足することもあるので注意が必要。
※たいていの場合、ビタミンB12の欠乏症は吸収が阻害されてるためおこる。(詳しくは後述します。)
過剰症
過剰症は特にないといわれている。
推奨量(単位はマイクログラム:1μg=40IU)
0~5ヵ月 0.2
6~11ヵ月 0.5
1~5歳 0.9~1.1
6~9歳 1.4~1.6
10~14歳 2.0~2.4
成人男性 2.4
成人女性 2.4
妊婦 2.8
授乳婦 2.8
※推奨量というのは、ある性・年齢階級に属する人々の多くが1日の必要量を満たすと推定される1日の摂取量のこと。
多く含む食品
レバー・アサリ・シジミ・牡蠣・ハマグリ・ニシン・イワシ・海苔
ビタミンB12を吸収するためには、胃で分泌されるタンパク質との結合が必要です。胃の切除などをおこなった場合などに、タンパク質が分泌されなくなると欠乏症がおこります。この場合、肝臓に蓄えてあるビタミンB12を使い切ってから欠乏症がおこるため、約3~5後に欠乏症があらわれます。ほかにも、腸での栄養素の吸収を損なう疾患や、肝臓の障害でビタミンB12を蓄えられなくなった場合などにも欠乏症がおこるおそれがあります。
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