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ミネラルの話 ナトリウム |
ミネラルというのは、体の機能を維持するための微量栄養素の中の無機質のことです。人間に必要不可欠な必須ミネラルは16種類あります。今回はナトリウムについて説明します。
ナトリウム(主要ミネラル)
元素記号はNa。ほかのミネラルが不足しがちなのに対して、ナトリウムは摂り過ぎてしまいがちなミネラル。塩素と同様、食塩に多く含まれている。
生理作用
塩素とともに体液の浸透圧をを調節する働きがある。また、カリウムとともに浸透圧を調整し、血圧を正常に保つ働きもある。ほかにも、体液中の酸とアルカリのバランスを維持・調節する働きや栄養素が吸収されるのを助ける働きがある。
欠乏症
・神経痛
・吐き気
・めまい
・筋肉の痙攣
・食欲不振
過剰症
・高血圧
・脳卒中
・動脈硬化
・心筋疾患
・のどの渇き
目標量(1歳未満は目安量)(単位はg:食塩相当量)
0~5(月) 0.25
6~11(月) 1.5
1~2(歳) 4未満(男子) 3未満(女子)
3~5(歳) 5未満
6~7(歳) 6未満
8~9(歳) 7未満
10~11(歳) 9未満(男子) 8未満(女子)
成人男性 10未満
成人女性 8未満
妊婦 8未満
授乳婦 8未満
ただし、エネルギー摂取量の測定が可能な場合は、1~69 歳で4.5g/1,000kcal 未満。例外として12~17歳男子の場合は4g/1,000kcal 未満とする。
※目標量というのは生活習慣病の一次予防(疾病の発生を未然に防ぐ行為)のために日本人が当面の目標とすべき量もしくはその範囲のこと。
※目安量というのは推奨量を求めるのに十分な科学的根拠が得られない場合に、ある性・年齢階級に属する人々が、良好な栄養状態を維持するために十分な量のこと。
※食塩相当量というのは、食品に含まれているナトリウムの量を次の計算式で食塩の量に換算した値のこと。
ナトリウム(mg)×2.54÷1000=食塩相当量(g)
多く含む食品
食塩・醤油・味噌
ナトリウムは塩素と同様、食塩が含まれる食べ物から摂取できるため、不足することは少ないです。けれども、塩素と異なり、ナトリウムの摂りすぎは過剰症のおそれがあるため、食塩の摂り過ぎには注意が必要です。
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